森羅万象、すべてと共に

ある日の朝、裏の田んぼに散歩に行ってみました。
バリの宗教観は、森羅万象すべてに神が宿り、人は、それらと平和に調和し共存して生きて行く。と言う感じです。
ですから、人間だけがこの世を支配していると言う感覚はありません。
一月に二度の地霊(悪霊は地の中にいるとされています)のためのお祈り。
満月、暗月の日に月への祈りを捧げることをはじめ、事細かに、~のためのお祭り、と言うのが年中行われます。
最近、田んぼの中に神様の降りる目印、ペンジョールと言う竹の飾りが立てられていたので、田んぼの神様のお祭りがあったことは知っていました。
ですが、散歩の途中にこんなかわいい神様へのお供えを見つけました。
田の神様は女性です、その神様を椰子の柔らかな新芽やお花で作り、お供えがしてありました。
なんとも愛らしく、ほほえましく、こんなサプライズに出会えたことで、朝から心が温かくなりました。
こんな風に、すべてを敬い、森羅万象と共に生きて行くと言うバリに人の謙虚さに触れるたびに、ここの人達を好きになります。
バリの悪いところ、嫌いなところは、と聞かれれば、結構な数をすらすら上げられるでしょう。
でも、バリの良い所、好きなところを、と聞かれれば、その何倍もをあげることが出来ます。
どっち道、ここで暮らして行くならば、一つでも多くの好きな所、良い所を見て行く方が、ずっと楽しく過ごせるものです。
どこに目を向けるかで、心のあり方が変わります。
嫌な出来事に目を向けるより、楽しかったこと、うれしかったこと、感謝の気持ち、それらに目を向けて行くことで、日々の嫌な出来事は気にならなくなって行くのではないでしょうか。
ネガティブな感情は、すぐに手放し、いつも心に爽やかな風を吹き込んで行きましょうね。

稲の神様のシンボルにお供え。なんともきゅーとで
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