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死んで行く時に


  2014529共存
  
       姿は違えど同じ命。必要とされ、愛されていることで命は輝く。

まずはマザーテレサの語った言葉を読んでください。
とても心に響く話です。

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美しい死で思い出すのは
マザーテレサのことである。

ある男性が
「ひとつ腑に落ちないことがある」
と質問した。

「あなたのところでは、医薬品も人でも不足がち
だというのに、なぜ貴重なものを生きる見込みのある
人々にではなく、与えたところで死ぬに決まっている
瀕死の人々に与えるのですか」。

言外には、「無駄ではないか」という
素朴な疑問があったと思う。

マザーの答えは、はっきりしていた。

「私たちの『死を待つ人の家』に連れてこられる人々は
路上で死にかけているホームレスの人々です。

彼らは私たちの『家』で、生まれてから一度も
与えられたこともない薬を飲ませてもらい、

受けたことのない優しく、温かい手当てを受けた後、
数時間後、人によっては数日後に死んでゆきます。

その時に彼らは例外なく『ありがとう』といって
死ぬのですよ。」

マザーがいいたかったのは、望まれないで生まれ、
人々から邪魔者扱いされ、生きていてもいなくても同じ
という思いで数十年生きてきた人々。

自分を生んだ親を憎み、冷たい世間を恨み、
助けの手をさしのべてくれなかった神仏さえも

呪って死んでもいいような人々が、
「ありがとう」と、いまわの際に感謝して死んでゆく。

そのために使われる薬も人手も、これ以上尊い使われ方は
ないのではないか、ということだった。

話し終えたマザーは、感にたえたように

"It is so beautiful." 
(それは本当に美しい光景です)

と呟き、その後で静かに

「人間生きることも大切ですが、死ぬこと、
それもよく死ぬことは、とても大切なことです」

といわれたのであった。

通訳をしていた私は、あの異臭の漂い、蝿の飛び交う
粗末な建物の中での"美しい死"、

惨めな一生の最後に"尊厳"を身にまとって死んでゆく
人々の姿を教えられた思いであった。

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この文を読んで何を感じましたか。

私はこの文を読んで、私が常日頃感じていた事をマザーテレサも感じてらっしゃったことに感動しました。

そして「よく死ぬことが大事」なのは人だけでなく、この世のすべての命に通じることであると思うのです。

私は見捨てられて見るに耐えない姿の動物を見捨てることが出来ません。
たとえ何日間、何時間の命でも、最後に心をかけてもらい、抱きしめてもらって安らぎを感じて旅立った命は次なる転生が違うと思うのです。

どんな汚い姿でも抱きしめて旅立つ準備をさせてあげたい。
最後に、尊い命として扱ってもらえたと言う満足を持って旅立たせてあげたい。
そうすることで、カルマが解けていくように思います。

たとえ見捨てられた命でなくとも、十分に医療を施されている私達の世界の人々でも、最後に満たされて旅立てない人も多いと思います。

そんな人にも生まれて来てよかった、愛され必要とされてありがとうと旅立って欲しい。

そしてこの地球も、いつかは寿命が来て滅びる日が来るでしょうが、その滅び方は地球が自分から滅びる日を迎えて欲しい。
人間の手で寿命を縮ませては、次なる地球の誕生にネガティブな波動を残してしまうでしょう。

何事も終わり方って大事だと思います。

どんな命も満たされて旅立って欲しい。
どんな命も粗末に扱われてはいけない。

最後に「ありがとう」と言って旅立って欲しい。

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210日巡りの新年

  2014528ガルンガン3

また210日が巡ったのですね、バリの暦で新たな一年が始まるガルンガンがやってきました。

新しい年の始まりなのですが、新年と言うよりもお盆にあたる儀式が行なわれます。

天界から祖霊や神々が降りて来てこの世で過ごします。
ガルンガンで来られ、11日のクニンガンに帰っていかれます。

その祖霊や神々をお迎えするためのお祈りが、島中のお寺で行なわれます。
その日は正装して一日を過ごすため、島中が花が咲いたように美しい装いで満たされます。
なんともバリらしい景観の一日です。

我が家の家族は田舎が遠いため、朝の3時起床で家中にお供えを置いてお祈りをし、早朝に実家に帰って行きます。
この村のお寺へのお参りは私の役目です。

私はヒンズー教ではないですが、この地に安全に住まわせていただいている感謝の気持の祈りは、宗派を超えて行なうものだと思っていますから、氏神様へのお祈りのためにお寺に行きます。

そしてこの氏神様を守ってくれているこの村の人、この島の人にも感謝をしていますので、お寺の儀式などにはできることをさせていただきます。

共に生きるとはそう言うことではないかと常日ごろ思います。

私は○○教だからお寺参りは出来ない、行事にも関わる必要が無い、まして寄付金なんてなぜ払わなくてはいけないの?

そんな声が聞こえるたびに心が痛みます。

この地の人たちの暮らしを体験することは理解につながります。
理解すれば感謝が湧きます。
そして感謝すれば信頼が生まれます。
そこで初めて調和が生まれます。

沿ってみましょうその地に、その地の人達に、エネルギーの流れをスムーズにするにはそれが一番。
エネルギーが流れていると言うことは理にかなっているのですよね。

宇宙の摂理、それに沿って行くことで滞りが無くなり、スムーズな流れが始まります。
そうすれば何もかもが、抵抗無く運んで行くのです。
心身ともに健康に、健全に暮らすコツはそんな些細なことなのです。

 2014528ガルンガン  2014528ガルンガン2
  朝早くの家寺、東の空にはまだ月が残る     お寺の境内を清める青年団の女子部の人たち。あでやかな晴れ着。

輪廻

        1012014517僧侶

こんにちは。

最近、うれしいニュースが幾つかありました。

ひとつは以前ブログでもご紹介した、『漢方薬である胆汁を採るために監禁されているツキノワグマ』の熊牧場が、ツキノワグマから胆汁を採るのをやめ、今後は熊と触れ合うための「クマノサンクチュリア」牧場にすることを決定しました。

イギリスを拠点とする「Animal Asia」と言う団体の活動が世界中で注目され、クマを救いたいと言う人々の声が届き、クマ牧場のオーナーは自らが「変化」することを発表しました。
世界を変化させるためには、自分が変わることを恐れてはいけない。
そのことを教えてくれました。

変わる勇気、関わる勇気、それらを少し強めて行動すれば、救える命が沢山あるはず。

リアルな共感と行動、それさえあれば世の中は変わると思います。

私たちが人間以外のもの達をぞんざいに扱うことは、私たちも同じ経験を受けるのが「輪廻」です。

今の日本は(世界も)一部の権力者たちにコントロールされ、大多数の一般市民はぞんざいに扱われていると思うことありませんか?

まさにそれが、私たちが人間以外の種をぞんざいに扱っているからではないかと思うのです。

人間も動物です。
姿かたちは違えど同じ動物なのに、人間以外の命は軽くあしらわれる今の現状。
強者が弱者を支配する現状。

その図は、動物、植物←人間←権力←お金。こんな風に輪廻しているように思います。

この輪廻を断ち切るためには、姿かたちは違えど、地球上に在るすべての命に尊敬と思いやりを持って接することだと思います。

それは人間同士にも言えることです、お互いに尊敬し合い思いやりあっていれば争い後とはおきないのではないでしょうか。

相手を尊敬することが、自分も尊敬に値する存在であることを知ることになり、自分のことを自分自身で認め尊敬し、自分自身とに関係が円満になります。

円満に満たされた人からは円満なエネルギーが流れ、その流れに共鳴した円満な事が起こりはじめます。

何事も自分の中のエネルギーが発するものが引き寄せてきます。

愛を持って、自分やすべての命と関わっていきましょう。
そうすれば世界は変わる。

その波は来ています。
今こそ、周囲を見直し、自分が蓋をしている見たくないものを進んで見て、関わっていって欲しいと思います。

地道な活動を続けてくださっている愛護団体の人たちに、心から感謝します。

クマ牧場の保護

  2014517熊

世界の問題に鋭く切り込む映像プロジェクト

浅田美代子さんはじめ影響力の在る方たちが立ち上げてくれた「TOKYOZERO」キャンペーン。
動物の殺処分0を目指して活動してくれています。

メッセージをいただきに

  201453べサキ寺院2


バリヒンズー教の総本山、ベサキ寺院で5年に一度の大きなお祭りが行なわれていました。

毎日、毎日、朝も、昼も、夜も、すごい数の人たちがベサキ詣でに向います。
神に会える喜びを知る人たちは幸せだと、その信仰心をうらやましくさえ思えます。

そして、私はと言えば、以前はお祭り追っかけて、いろいろなお寺に行きましたが、大混雑の場所をさけ、最近はトンと大きなお祭りに行っていませんでした。

今回も行く予定は無かったのですが、行くはずの人が行けなくなり、弾みで私が行くことになってしまい、なんだか首をかしげながらの道中となりました。(笑

なんで私が行くことになったのだろう?
不思議な成り行き・・・・。

そしてお寺の参拝所で祈りが始まった途端にメッセージが届きました。

「闇の勢力に支配されないように、心の光を強めるのだ。」

その声が頭の中に浮かび上がり、心の中が光で満たされて行きました。

昨今、惨事の多い世の中の出来事に心を痛めていました。
気がつくと、人間の欲やエゴのために犠牲になる弱者や動物、地球環境に、心が暗くなることが多くありました。

ありがたいことに私の日常は穏やかで平凡ながら満たされた生活を送っているものの、目に付く世界の惨事は波動となって、じわじわと心の中に闇を広げていたのですね。

そんなネガティブな波動に支配され、自分の中の光が弱まっていたことを教えられました。

そうだ!光を強め、ネガティブな波動をポジティブに変えて行かなくては。

すばらしいメッセージを、ありがとうございます。

見るに見かねて、「そろそろ来なさい。」と導いてもらえたことがはっきりと分かりました。

行けなかった人には申し訳ないですが、今回は私のために事が運んだように思います。

何事も、最後には助けられ、導かれ、祝福される。
宇宙の計らい、神々の計らい。
信じなくては、すべては良きことのために・・・・。

 201453べサキ寺院 201453べサキ寺院3


Sahasrara