ポジティブとネガティブは紙(神)一重

戻って早々にお友達ツアーガイドに突入!
バリ島の最南端にあるウルワツと言うところにケチャダンスを見に行きました。
断崖絶壁のウルワツはインド洋に沈む夕陽を見下ろしながら、ケチャダンスを見れる最高のロケーションで、毎晩すごい観客で賑わいます。
私がバリに来た頃・・・15年前にすでにウルワツのケチャは村おこしのために始まっていましたが、まだまだ知名度が低く観客はまばらでした。
この地方が雨が少なく、土壌も石灰質で植物の栽培には適さず年中ほこりっぽい乾燥した地方で、作物も育たずこれと言った現金収入が無く貧しい村でした。
ウルワツ寺院を含むこの岸壁の上は、寺院のお祭りの時だけ賑わう寂しい村。
それが15年たった今は、毎晩1000人くらいのお客さんが入るバリでもNo1の観光地になり、係りの人や踊り子の衣装も豪華になり、少なかった観客席はいまでは立派なスタジアムになり1000人ものお客さんが座れるようになりました。
その変貌ぶりにただただ驚くばかりです。
なんと言う奇跡。
貧しい村が今ではバリ中で一番豊かな村に変身してしまったのです。
奇跡とした思えません。
信仰深い村人達のウルワツ寺院へのお祈りの賜物か?
踊りにでてくるサルの神様、白いサルのハヌマンご利益か?
などなど、神々の島の奇跡を目の当たりにして感心するのみ。
雨の降らない環境が毎日きれいな夕陽を見せてくれ、人里離れていたからこそ土地も十分にあり会場や駐車場も確保できた。
そして何より、仕事の無い村人達だったからこそ、このケチャを毎晩開演することが出来たのです。
すべては不運に思えた環境が、一転して幸運に導かれたのです。
どんなことも発想次第でラッキーに変えられるんだよね~と、あらためてこの世の運不運は紙一重と認識したのでした。
紙一重の紙は神と置き換えてもいいですよね。
それくらい、この華麗な変身はそう思わせてくれました。


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