地元を旅することって少ないですよね。
いつでも行けると思うと、ついつい目は県外や外国に向いてしまう。
今回は、郷土料理研究科の友達が関わっている福井県嶺南へのバスツアーに参加でき、とても有意義な2日間を楽しんできました。
秋の行楽日和お日様ぽかぽかの中、歴史ある神社仏閣をめぐり食をめぐりの、盛りたくさんツアーでした。
少しだけその報告を。

6月の帰国の時にも伺った神宮寺、奈良のお水取りの儀式のお水を汲むお寺です。
神仏習得のお寺で神様も仏様も並んで祀られているお寺です。
その頃の常識を覆す型破りなお寺のつくりだそうで、住職のお話を聞いていると楽しくて時間を忘れます。
その中でも印象に残ったのがこのしめ縄。
年に2回取り替えられるのが慣わしだそうですが、正面の山から朝陽が登る頃にちょうど弛んだしめ縄の中にその景色が見える頃。
もう一度は、弛んだしめ縄の中に山の正面に月が登る頃に、閉め替えが時期が設定されているそうです。
なんとも天文学的なロマンチックな話ですね。
そこまでを計算しつくして作られたお寺なので、型破りとと言うよりも信念の通った美しさを感じます。
そして神宮寺で汲まれた水は、鵜の瀬と呼ばれる川から流され、水脈を通って奈良の東大寺に湧き出てお水取りの儀式が行われるのです。
福井は北を越前の国、南を若狭の国と呼び、歴史も言葉も食文化も異なります。
この南の若狭は、雅と言いますか、どちらかと言うと歴史が古く神社仏閣が多く、神話が伝わる土地です。
スピリチュアルな人には興味が湧く話だと思いますが、関西のパワースポット逆五芒星の中心線(レイライン)に若狭の神社が並びます。
神宮寺はほんの少しつこのレイラインから外れるのですが、今からご紹介する若狭彦神社、若狭姫神社はこのレイライン上にあるパワースポットとして有名です。

若狭彦様は山幸彦さまと言う神様で、若狭出身の神様だそうです。
そして若狭姫様は豊玉姫さまとか、玉依姫さまと言われ、このお二人は初代天皇の神武天皇のご両親だと言う事を聞き、驚きました。
初代天皇は若狭生まれだったのですね。ひゃ~。
それを知って、若狭の雅な空気感や古く由緒ある神社仏閣がたくさんあることが、なるほどとうなずけました。
それに由来して食文化も研ぎ澄まされて来たのですね。

この精進料理は美浜の徳賞寺さんでいただきました。
ハイブリッと精進料理と言われ、なるほどニョッキやラタトューユなど洋食も精進料理でアレンジされている珍しいものです。
このお弁当にもう一皿とお汁とご飯。
目にも鮮やかで、完食しても爽やかなおなか具合なのがいいですね~。
おだしは大豆だしと言う、これまたはじめて聞くお出汁。
勉強になります!
ツアー最初の出だしがこの精進料理からで、もうすでにノックアウト。若狭、すばらしいですー。
他にも由緒正しく酢を作っている酢蔵さんや、鯖の額づけを作り所を見学したり、商店街でお買い物したり、地元ならではの食を紹介していただきました。
最後の一枚は、6日に解禁になったかにです!
これはメス蟹で腹子と外子がおいしいんです。
私達地元民は有名な越前かにより、このセイコ蟹の方が好きですね。
と言うことで、まだまだ食レポしたいところですが、この辺で。w
まだまだ秋の遠足は続きます。来週は奈良へ!