
ちょっと長旅に出ていました。
9月1日~5日までカンボジアのシュムリアップへ、その後16日までタイにをまわり帰ってきました。
久しぶりの南半球アジア、ゆっくりのんびりの旅でした。
まずはカンボジア報告から。
シュムリアップには友達がいるので、ちょうど10年前に一度訪問しています。
その後長らく音信不通になり、一年前に不思議なご縁でネット上で繋がりました。
本当に縁は異なもの味なものです。
月日が経っていても瞬時に繋がれるものですね。
その彼女が大きな転換期を向かえ、大成功していたショップをやめて農業を始めたと聞き、彼女の変貌振りを目で確かめたくて再びシュムリアップへと向かいました。
懐かしかったですね。
変化の度合いもわからないほど久しぶりですが、まだまだ古き佳きアジアが残っています。
彼女がシュムリアップに住みだして17年、ちょうど私がバリに来た年月と同じくらいです。
その間に彼女は「アンコールクッキー」と言うお土産ブランドを立ち上げ、すばらしい勢いで成長させ年商億を商うほどになりました。
そのすばらしい業績に縛られること無く、彼女は新たな道を選びました。
会社を売り、今度は六次産業・農業を始めたのです。
その彼女の開拓した農園の写真や、彼女の写真を見るたびに、いい歳を重ね、いい経験を重ね、今の彼女があるのだ、と感じました。
これは会いに行かねばならぬ!
その思いでシュムリアップ行きを決めました。
お互いに10年の歳を重ねていましたが、ちっともその年月を感じることは無く、つい昨日あったように親しく再会ができました。
不思議だ・・・。本当に不思議。
そして念願の彼女の農園に朝5時から出発し、農園で美しい朝を迎えました。
なんともいえない、清浄な光が差込み朝が来ました。
赤土の大地のシュムリアップ。
農園の土もまた赤土。
たくさんの犬とともに農園を見回ります。
20㌶の土地には、池があり、川があり、森があり、農園と言うよりも美しい森の中の一角と言う感じです。
犬たちは池で泳いだり、草むらの中に突撃したり、途中の牛小屋で牛に挨拶したろ、思い思いについてきます。
日が差すごとに見事な赤土の大地が光り輝き、なんと力強い大地なのだろうと感激です。
三年経った畑にはマンゴー畑やバナナの畑、そして日本の野菜の畑などが美しく並んでいました。
牛もいます。
そのおおらかで逞しい大地に、これから次々にフルーツや野菜が実っていくのです。
農業は時間がかかります。
マンゴーだってまだ栽培できるまでになっていません。
その年月をいかに過ごすか、待つことの難しさ。
でも彼女は言いました。
「今は持ち出しばかりで経営になっていないわ。でも100年続けられる活動をするためには時間が必要なの。それも納得の上のことだから後悔はないの。」
「このシュムリアップで、この地の人たちが自分たちで続けていける仕事を始めたかったの。私がいなくなっても何百年も続く農園を作るの。」
なんとも壮大で地に足の着いた計画なのでしょうか。
本当にいつも彼女は大きい。
志しも、度胸も、忍耐も、すべてが大きく強い。
学ばせてもらいました。
来てよかった。
シュムリアップには彼女とこの畑を見に来たのだから、ほかの観光はおまけみたいなものです。
農場で迎えた朝のようにすがすがしい気持ちが今も心の中に残っています。

朝6時、農園で美しい夜明けを迎える。この空気に触れたくて来たのだ。 農園の中の池を気持ちよさそうに泳ぐ犬。

シュムリアップの牛は白いのです。みんな静か。 赤土に並ぶマンゴの畑。

農園で摂れた野菜で作ってくれた朝ごはんのおいしいこと。 飛行機から見たシュムリアップの土地は雨季だから水に浸かっていた。